CLion 1.5 EAPを使ってみました

概要

CLionは、IntelliJが提供しているC言語開発用IDEです。マルチプラットフォーム(Linux/MacOSX/Windows)で動作します。CLionは有料の製品ですが、EAP(Early Access Program)は無償で使うことができます。CLion 1.5 EAPswiftプラグインが入ったようなので使ってみました。

CLion 1.5 EAPswiftプラグインを使うと、コード補完だけでなくデバッグ機能を使うことができます。

MacOSXでは、XcodeというAppleが提供しているIDEがありますが、Linux環境では動きません。Linux環境でswift言語を使った開発をする場合選択肢の一つになりえると思います。

OSはUbuntu14.04で、VirtualBox仮想マシンとして実行しています。

インストール

ダウンロードサイトから、CLion-144.2151.8.tar.gzclion-swift-144.2151.8.jarをダウンロードします。

$ tar xvfpz CLion-144.2151.8.tar.gz

# 起動します
$ clion-144.2151.8/bin/clion.sh

swiftプラグインを追加します

swiftプラグインファイル(clion-swift-144.2151.8.jar)を追加し、再起動します。

swift SDKを設定します

Settings/Build, Execution,Development以下にあるSwiftを選択します。SDK Homeにswiftをインストールしているディレクトリを設定します。デバッグ機能を使う場合には、Use Swift debuggerにチェックを追加します。

f:id:unokun3:20151220213221p:plain

CMakeLists.txtを修正します

add_custom_target(HelloSwift
	COMMAND /home/unokun/tools/../swift build
	WORKING_DIRECTORY ${CMAKE_SOURCE_DIR}
	SOURCES main.swift)

Package.swiftを作成します

$ cat Package.swift
import PackageDescription

let package = Package(
    name: "HelloSwift"
)

swiftファイルを作成します

$ cat main.swift
import Foundation

print("Hello")

実行

ビルド実行

ここはうまく行っていません。custom_targetに追加したコマンドが実行されることが期待値ですが、コンソール出力を見るとCMakeのデフォルトビルド処理が実行されているようです。

/home/unokun/tools/clion-144.2151.8/bin/cmake/bin/cmake --build /home/unokun/.CLion15/system/cmake/generated/HelloSwift-25a472b7/25a472b7/Debug0 --target HelloSwift -- -j 2
Built target HelloSwift

デバッグ

デバッグ時にswift buildを実行する前処理を追加することによって、ビルドがうまくできない件を回避しています。

f:id:unokun3:20151220212646p:plain

f:id:unokun3:20151220212605p:plain

デバッグがうまく動作するとブレイクポイントでプログラムが停止し、変数の値を見ることができるようになります。

f:id:unokun3:20151220212459p:plain

その他

ソース編集

メソッドの補完が可能になります。

f:id:unokun3:20151220213317p:plain

関連資料